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出産の時の思い出 ~羊水過少症のお話~

出産に立ち会われたことがある方、これから出産に立ち会われる方、子供が出来るって本当にわくわくしますよね?でも、その一方で、不安に思うことも一杯あると思います。

 

私は、海外に単身赴任中に子供が生まれました。出産に立ち会う為に、一時帰国したのですが、恥ずかしがり屋の息子は、私が帰国している間は出てこず、赴任先に戻った翌日に出てきました。しかも、帰国中は本当にいろいろなことがありました。

 

そんな私の経験を皆さんに共有させて頂きますので、宜しければご覧下さい。

 

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私の出産立会いの経験

~赴任先からの帰国→予定日4日前の検診~

私は妻が妊娠中、単身で海外赴任をしておりました。、妊娠中、一人で頑張った嫁をサポートする為に、2週間ほどの休暇を取り、帰国しました。

 

予定日の10日ほど前の検診で、子宮口が開き始めていると医師から言われ、1週間ほど早く生まれる想定でいました。私は、息子の誕生に胸を躍らせながら、毎日過ごしていましたが、予定日の4日前の検診で事態は急変します。

 

~予定日4日前の検診~

まず、最初に実施されたエコー検査で、検査員の方が何度もお腹に機器を当てながら、エコー画像を何度も見直しているのです。その検査員の方からは、「羊水が少し、少ないようですが、詳細につきましては、医師の診断をお待ち下さい」といわれました。

 

もし大事であれば、すぐに診察に通されると思ったのですが、普通に待合室で待たされていたので、私も妻もそこまで大事とは考えていませんでした。そして、診察室に通されると、医師から、「この羊水の減り方は、もしかして破水してるかも」とのコメントがありました。

 

少し調べましたが、「高位破水」というのは、子宮口から遠い子宮の高い位置での破水を意味するそうで、一般的な子宮口近くで破水する完全破水より羊水の出る量が少ないため尿漏れなどと勘違いし、気づかれないこともあるそうです。

 

しかし、別室で医師の触診があると、「破水しているわけではない」と言われました。そのあと、「念の為、子供の心拍を測ってみよう」と言われ、NST(心拍を図る器具)の検査が始まりました。

 

検査室には別の妊婦さんもいるので、私は外で待機させられましたが、20分程度、不安なまま待ち続けていると、急に、「旦那さん来てください!」と慌てた状態で、看護師さんが来ました。急いで、検査室に入ると、さっきまでは医師が1名、看護師が1名だったのが、医師が2名、看護師3名ぐらいと人も増えており、「何事か!」と思い、検査を受けている妻を見つめましたが、少し経つと、医師も看護師もホッとした表情になり、何名かは部屋から出ていきました。

 

そして、やっと医師から説明があったのですが、NST検査中に急に子供の心拍がさがったとのことでした。1分ほどで心拍が戻ったので、みんな安心して部屋を出て行ったらしいです。

 

どうやら、赤ちゃんを守るクッションがわりの羊水がなくなると、赤ちゃんが外からの刺激を直に受け、心拍が、さがってしまうことがあるらしいです。このまま何かあってはいけないとのことで、急遽、管理入院→少しずつ妊娠促進剤を打って、子供が出産に耐えられるかを見てみようとのことでした。(もし、促進剤を打って、心拍がまた下がる場合は帝王切開での出産となるとの説明でした)

 

~管理入院~

管理入院初日、促進剤の注射がスタートしました。時間ごとに促進剤を投入する量も増やし、様子を見ましたが、心拍も下がることもないし、妻に陣痛が来るわけでもなかったです。結局、1日様子を見ましたが、何の変化もなかったので、先の心拍低下は、一時的な心拍低下との結論づけ、入院翌日に退院することになりました。

 

~自宅療養→駐在地に帰国~

家に帰ってからの私たちは、とても不安な日々を過ごすことになりました。羊水が少ないので、いつ、子供の心拍が下がるかと、毎日ビクビクしていました。心拍を計測する器具を買って、毎日3回心拍を確認し、胎動があるかも細かく確認しましたが、大きな変化もなく、息子は至って元気でそうでした。

 

さらに数日後、検診がありましたが、そこでも心拍に異常なく、また、自宅待機となりました。(この検診の時、子宮口は1cmも開いてなく、陣痛の兆候もなかったです)

自然分娩が病院の方針でしたので、出来る限り、促進剤を打たずに、出産を進める方針となりました。そして、予定日から9日が経ちましたが、出産の兆しもなく、私も仕事があるので、駐在地に戻ることにしました。

 

~出産~

 

駐在地から戻った翌日、つまり、予定日から10日後に、胎児が大きくなりすぎて、母体に影響を与えることを防ぐため、妻は入院し、促進剤を打つことになりました。そしたら、促進剤を打って、2~3時間後に陣痛が来て、陣痛がきてから6時間のスピード出産となりました。

 

管理入院の時は、促進剤を打っても、何も変化がなかったのに、2回目の入院の時は、すぐに効き目が表れたので、とても不思議です。いずれにせよ、無事に生まれてくれたので、何よりでした!

 

 

出産ってわからないことだらけ??

今回の経験でよくわかったのは、出産に関する多くのことが、未だに解明されていないということでした。

 

出産予定日

まず、予定日が全然、予想のつかないこと。

例えば、子宮口の柔らかさや胎児の動きで、1週間前ぐらいになれば、ある程度予想がたちそうなものと考えてましたが、私たちの場合は、予定日の1週間前に生まれそうといわれていたのに、実際は、予定日の10日後になりました。

 

医師には、子供にも出たいタイミングがあるので、ゆっくり待って下さい、と言われましたが、現代医療をもってしても、わからないことがあるんだなぁと、実感しました。

 

羊水過少症

 羊水が減った(羊水過少症)の理由は結局、よくわかりませんでした。色々な情報を調べましたが、予定日が過ぎて、少しずつ減ってくる人はいますが、予定日の前に急激に減るのは稀なケースらしいです。医師も、初めての経験で、原因はよくわかりませんと言われました。

 

そして、一時的に胎児の心拍が下がったことも、すごい不思議な現象のようです。外からのストレスが直接、胎児に影響してしまうという原理のようですが、それであれば、そのあとも、同様のケースが出てもいいのに、今回は、その後、胎児が至って健康だったことは、これもまた不思議な現象とのことでした。

 

色々ありましたが、元気に育っています!

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これだけ、医学が発達したのに、こうもわからないことだらけとは驚いたと同時に人が人を産むというのは、それだけ神秘的なことなんだなぁ、と実感しました。これから出産を迎える人は、不安なことばかりと思いますが、不安は子供にも悪い影響も与えてしまいますので、リフレッシュしながら、新しい命の誕生に備えて下さい。

 

そして、旦那さんは、奥さんの不安な気持ちを感じ取りサポートしてあげてください。出産は女性が命をかけた一大事ですので、旦那さんの支えと理解は大きな励みになります。そして、出産後も奥さんのサポートをお願いします。

 

出産後、奥さんが別人に感じてしまう方がいると思いますが、それは脳科学的にしょうがないのです。奥さんの変化をわかりやすく説明した「ママたちが非常事態!?: 最新科学で読み解くニッポンの子育て」と本もございますので、宜しければご参考にしてください。

 

 

 

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。