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投資の三大原則をわかりやすく解説~長期投資~

投資には三大原則があります。それは、”長期””分散””積立”になります。なぜ、この3つが投資の上で必要なのかを、私なりの解釈で、わかりやすく説明したいと思います。今回は、”なぜ、投資を長期的に考えなければならないのか?”ということを考えたいと思います。

 

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長期で投資した方がいい理由

一言でいうと今の社会が”資本主義経済”を前提としているからです。資本主義経済の下では、”経済は成長する”ということが前提となっているので、市場に長く生存すればするほど、経済成長の恩恵を受けられます。

 

一発逆転で大きく賭けに出たり、市場に入ったり出たりしていると、勝率期待値は、ずっと市場にいる人より劣ってしまうので、投資は出来るだけ、長く市場にいられるように工夫してするのが良いでしょう。

 

つまり、自分の収入と支出を確認して、無理のない範囲で投資をすることが肝要となります。

 

資本主義経済は成長を前提しているのはなぜ?

資本主義経済は成長を前提にしているのはなぜ?と疑問を覚えた方もいると思います。

それを私なりの解釈で、簡単に説明したいと思います。

 

資本主義経済の特徴

資本主義経済の特徴は、①私的財産②資本備蓄③自由競争④賃金労働の4つがあります。

 

資本主義経済の前は、”資本=お金や土地”が国王や貴族などの権力者のものであり、市民は自由に経済活動を行うことが出来ませんでした。(封建主義)

国王や貴族の支配に不満を持った市民が革命を起こしたことで、財産を私的に保有し(私的財産)、自由に経済活動を行い(自由競争)、資本を蓄えることが認められる社会(資本備蓄)になりました。資本を蓄えた市民(=資本家)は、更に資本を大きくしようとして、資本を持たない市民(=労働者)を雇用するようになりました(賃金労働)。

 

金利の存在

資本主義社会では、資本家が自分の資本を更に大きくしようと努力するようになります。しかし、それだけでは、経済が成長するとは限りません。なぜなら、資本家同士が資本の取り合いをするだけで、経済全体が成長しない可能性もあるからです。

 

なのに、資本主義社会では経済成長が前提となっているのはなぜでしょうか?それは”金利”があるからです。

 

資本家が資本を更に大きくするのに、土地や設備が必要になったとしますが、手元にお金がありません。そこでお金が余剰している資本家からお金を借りて、設備投資をしたとします。金利がないのであれば、元金を返すだけでいいのですが、お金を貸してくれた手間賃として元金+αを返さなければなりません。例えば、100万円借りて、110万円で返さなければならなくなるのです。110万円返さなければならないのであれば、115万円儲けなければならなくなり、借りた100万円を115万円にするように努力します。

 

このように、金利があるが故に、資本家は成長を目指さなければならなくなるのです。

 

常に成長を目指す社会

常に成長を目指す社会では、常に需要を掘り起こさなくてはならなくなります。需要がなくなってしまうと、モノを作っても売れなくなり、成長できなくなってしまいます。

 

私は、”経済性”→”利便性”→社会性”と需要が変遷してきていると理解しています。

 

初期の資本主義社会では、”同じ品質で安いもの”という経済性を重視して、人々の需要を喚起してきました。別に100円でパンが買えれば十分なのに、80円でパンを2つ買わせるように仕向けていったのだと思います。

 

次に、”もっと生活を豊かに”を合言葉に利便性を重視して、人々の需要を喚起してきました。別に、遠くの人と話せなくても生活に支障はないの、電話を作って、いかに電話が便利かを消費者に訴え、新たな需要を生み出してきました。

 

そして最近は、経済的にも利便的にも満足した消費者の需要を”社会性”という観点から喚起しようとしています。”環境に良い容器””環境負荷の少ないエネルギー”なんていうものがそれにあたると思います。

 

こうして、人々の需要は永久に喚起され続け、経済は成長していくと私は理解しています。

 

まとめ

今まで述べてきましたが、資本主義社会においては常に成長が前提となっているので、100円のものは、1年後には110円の価値を生み出さなくてはならないし、5年後には200円になっていなければならないです。企業がそのような活動をしている限り、我々個人投資家は企業にお金をなるべく長期的に預け、リターンを狙わなければならないと思うのが、私の考えです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。